コクテンハギ属 (黒点剥属、学名:Pseudomonacanthus) は、フグ目カワハギ科の属の一つ。インド洋と太平洋西部の熱帯海域に分布する。

形態

体長は20cmから30cmほど。体型は側扁したやや細長い六角形で、腹部の膜状部分が発達する。膜状部分は可動性がある。腰骨の鞘状鱗はあまり発達しない。体色は変異が多い。体に多数の小黒点をもつ。第一背鰭の棘条は発達する。

生態

インド洋から西太平洋にかけて分布し、日本ではコクテンハギのみが沖縄島付近で見られる。岩礁域の海藻の間やアマモ場に生息し、単独か雌雄一対で生活する。小型の生物を捕食する。

分類

2022年現在、コクテンハギ属には4種が属する。

  • コクテンハギ Pseudomonacanthus macrurus
    (Bleeker, 1857) (Strap-weed filefish)
  • Pseudomonacanthus elongatus
    (Fraser-Brunner, 1940) (Fourband leatherjacket)
  • Pseudomonacanthus peroni
    (Hollard, 1854) (Pot-bellied leatherjacket)
  • Pseudomonacanthus tweediei
    (Fraser-Brunner, 1940)

人間との関係

可食部は少なく身は苦味があり、シガテラ毒を持つ場合もあるため、普通食用にはならない。

脚注

関連項目

  • 魚類

コクテンハギ (2009.09.15) WEB魚図鑑

コクテンサザナミハギ(2018.11.19) WEB魚図鑑

サザナミハギ属 WEB魚図鑑

コクテンサザナミハギ(2014.05.30) WEB魚図鑑

コクテンサザナミハギ みんなで作る魚図鑑