『ヒカシュー 1978』は、ヒカシューのデビュー前に制作されていた曲を集めたコンピレーション・アルバム。1996年10月23日に、東芝EMIより発売
概要
ヒカシューがメジャー・デビューする前の1978年に作られたデモ音源が収録されている。練馬の一軒家で、4chオープンリールで収録された。1996年発売CDにはCD EXTRA(テキストデータ242ページ、写真データ179ページ)が含まれている。1stアルバムである『ヒカシュー』で使われたリズムボックスはCR78だが、このアルバムでは主にエーストーンが使われている。ディスクジャケットは、路上でこたつを囲むヒカシューの初期メンバーの写真。
収録曲
特記以外作詞:巻上公一
- プヨプヨ
- 作曲:山下康
- 20世紀の終りに
- 作曲:巻上公一
- コンフュージョン
- 作詞:戸辺哲/作曲:巻上公一
- ドロドロ
- 作曲:井上誠
- スリル
- 作曲:海琳正道
- 炎天下
- 作曲:海琳正道
- レトリックス&ロジックス
- 作曲:巻上公一
- ヴィニール人形
- 作詞:戸辺哲/作曲:井上誠・巻上公一
- ルージング・マイ・フューチャー
- 作曲:巻上公一
- 幼虫の危機
- 作曲:山下康
- ブラウド・メアリー
- 作詞・作曲:J.Fogerty
ボーナス・トラック(再発盤のみ)
- プヨプヨ (カラオケver.)
- 20世紀の終わりに (CR78ver.)
楽曲解説
特記事項なき限り、本項目の出典はヒカシュー1978のライナーノーツ。
1stアルバムである『ヒカシュー』も参照。
- プヨプヨ
- 間奏部分のシタールが入っておらず、最後の即興的な部分が大幅に異なっている。
- 20世紀の終りに
- 間奏部分のギターフレーズが異なる。
- このバージョンでは、「いいだろ」というセリフが入っている。
- コンフュージョン
- ソノシートで売られていたものとは微妙にバージョンが異なる。
- 巻上曰く、「トランペットをピアノの中に突っ込んで音を出した」「ベレ・ウブの雰囲気を出すために、あんぱんを口に頬張りながら歌った」。
- 石油ストーブを叩く音が入っている。
- アウトロに「人間の顔」に収録されている「これは僕じゃない」とラジオの北京放送が使われている。 ボーカルは作詞も担った、戸部哲。
- ドロドロ
- シングルと違い、テンポがとても速い。
- スリル
- LPに入らなかった曲。
- 木魚の音が入っている。
- 炎天下
- 歌詞が修正前のままである。
- 最初の音に使われている楽器は、「ショーナイ」という楽器である。
- レトリックス&ロジックス
- この頃から、リズムボックスにローランドが使われる。
- ヴィニール人形
- 「鼻にビニールがくっつく」という哲が見た夢が元となっている。
- 制作後すぐにレコーディングに入った曲。
- コーラスの部分は、シンセでムニュウとかけている。
- 本来「めくるめく」と歌う所を「めぐりめく」と間違えて歌っている。
- ルージング・マイ・フューチャー
- サックスが『ヒカシュー』と同じ音色になった。
- 幼虫の危機
- 演劇パフォーマンスのために作られた曲。
- 山下康はこの曲を演奏できなかったため、井上誠に指揮をとってもらっていた。
- プラウド・メアリー
- クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのカバー。巻上公一と、海琳正道とアクザワによって演奏されている。海琳正道が歌っており、歌詞はでたらめである。
参加ミュージシャン
- 巻上公一 -ボーカル、ベースギター
- 海琳正道 -ギター、ボーカル
- 井上誠 -シンセサイザー、メロトロン
- 山下康 -シンセサイザー、リズムマシーン
- 戸辺哲 -サックス、ギター、ボーカル
- 岩本晴二 -ピアノ(#4)
脚注
注釈
出典




