ジャック・ル・マロワ賞(フランス語: Prix Jacques le Marois)は、フランスのノルマンディーにあるドーヴィル競馬場の芝1600メートルの直線コースで行われる競馬の競走。3歳以上の牡馬および牝馬が出走できる平地競走で、ムーラン・ド・ロンシャン賞と並ぶフランスのマイル路線の最高峰レースとしてG1(グループ1)に指定されている。
しかし、ヨーロッパマイル路線的にはイギリス最高峰のマイルレースサセックスステークスから中2週の開催となるため、ローテーションの関係からいずれか一方を回避して9月のムーラン・ド・ロンシャン賞に向かう馬もいる。
ムーラン・ド・ロンシャン賞が行われるパリロンシャン競馬場と比べて平坦で、直線のコースのため、一瞬のキレ(瞬発力)とスピードが重視される。
日本では1998年に日本調教馬タイキシャトルが優勝したレースとして知られる。
なお、競走名は創設の前年に死去したドーヴィル競馬協会会長ジャック・ル・マロワ伯爵(1865年 – 1920年)を記念して名付けられた。
歴史
- 1921年 出走条件3歳限定競走として創設
- 1940年 第二次世界大戦の影響で開催中止
- 1941年 メゾンラフィット競馬場で代替開催( - 1943年、1945年)
- 1944年 ロンシャン競馬場で代替開催
- 1952年 古馬も出走可能となる
- 1971年 グループ制の導入に伴い、G1に格付け
- 1988年 ミエスクが2連覇
- 1994年 イーストオブザムーンが優勝し母ミエスクとの母仔制覇を達成
- 1997年 スピニングワールドが2連覇
- 1998年 日本調教馬タイキシャトルが優勝
- 2001年 1位入線のプラウドウイングスが進路妨害により失格
- 2010年 マクフィが優勝。父ドバウィ、祖父ドバイミレニアムとの父仔3代制覇達成
- 2017年 デスティナシオンフランス対象レースとなり、日本の安田記念およびヴィクトリアマイルの上位3頭に本レースへの優先出走権付与を開始
歴代優勝馬
日本調教馬の成績
日本人騎手の成績
日本調教馬以外での騎乗成績
脚注
注釈
出典
脚注
- galop.courses-france.com:
- 1921–1949, 1950–1979, 1980–present
- france-galop.com – A Brief History: Prix Jacques Le Marois.
- horseracingintfed.com – International Federation of Horseracing Authorities – Prix Jacques Le Marois (2009).
- pedigreequery.com – Prix Jacques Le Marois – Deauville.
関連項目
- ムーラン・ド・ロンシャン賞 - フランスマイル路線2大競走の1つ。


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