アール・アンダーソン・バンバー(Earl Anderson Bamber, 1990年7月9日 - )は、ニュージーランド出身のレーシングドライバーである。2014年のポルシェ・スーパーカップとポルシェ・カレラカップ アジアのダブルチャンピオン。
また、ル・マン24時間レースでも2度の総合優勝を達成しており、ニコ・ヒュルケンベルグとニック・タンディと共に2015年のル・マン24時間レース を、2017年にはティモ・ベルンハルトとブレンドン・ハートレイと共にル・マンを制した。この2017年のル・マントリオは、2017年のFIA 世界耐久選手権でもドライバーズタイトルを獲得した。
経歴
バンバーはニュージーランドのワンガヌイに生まれ、弟のウィリアムと一緒にファンガヌイ大学に通った。
バンバーのレースキャリアはカートレースで始まり、ノースアイランドスプリントチャンピオンシップ(ジュニア100ccヤマハ 制限付き)で12歳で最初のタイトルを獲得し、オークランドで開催された、2004年のスプリントカートチャンピオンシップミーティングで最初の全国タイトルを獲得した。その年の後半、2004年のニュージーランドのロータックスマックスチャレンジでジュニアクラスを制覇した後、ポルトガルで開催されたロータックスマックスカテゴリーの毎年恒例のグランドファイナルで表彰台を獲得した。
フォーミュラレース
バンバーはカートとシングルシーターシリーズを経て、2006年フォーミュラ・BMW アジアのタイトルを獲得した。厳しい予算にもかかわらず、フォーミュラ・ルノーV6とオーストラリアF3でポールポジション、ファステストラップ、表彰台を獲得した。2008年、フォーミュラ・ルノーV6 アジアとトヨタレーシングシリーズ・ニュージーランドの2つで2位を獲得した。2009年、バンバーはA1グランプリにニュージーランドチームで、国際的ないくつかのラウンドを争い、3回表彰台を獲得した。また、GP2アジアで表彰台に立った。2010年はトヨタレーシングシリーズ・ニュージーランドで再び2位となった。
スポーツカーレース
2013
バンバーはマレーシアのチームであるネクサス・レーシングとともに、ポルシェ・カレラカップアジアでのポルシェのワンメイクシリーズに初出場した。そして最終的にはドライバーズタイトルを獲得した。ポルシェカレラカップアジアは、ドイツのオシャースレーベンで開催された、ポルシェモータースポーツインターナショナルカップ奨学金のシュートアウトにバンバーをノミネートし、世界中のポルシェワンメイクカップシリーズの他の7人のドライバーに勝利した。選考プロセスの一部には、予選セッションとレース全体のシミュレーションが含まれた。彼は次年2014年のポルシェスーパーカップシーズンの為の20万ユーロの資金を受け取った。バンバーの最初のスポーツカーレースシーズンは、第60回マカオグランプリでのカレラカップアジアでの勝利で終わった。9度の世界ラリー選手権王者のセバスチャン・ローブを破った。
2014
耐久レースでも、チームオーナーでカレラカップオーストラリアのレギュラー、スティーブン・グローブとベン・バーカーとともに、グローブレーシングでバサースト12時間(クラスB)クラス優勝した。ポルシェスーパーカップではFACH AUTO TECHと、ドイツとアジアのポルシェカレラカップは、それぞれチーム75ベルンハルトとLKMレーシングでレースを行った。スーパーカップでの10ラウンド後、バンバーは155ポイントでドライバーズタイトルを獲得し、ニュージーランド人として初めてポルシェスーパーカップのタイトルを獲得し、ルーキーとしては初めての優勝となった。ポルシェスーパーカップとポルシェカレラカップドイツでのレースにより、朱海で2レースを欠場したにもかかわらず、10レース中8レースで優勝し、ポルシェカレラカップアジアを連覇した。チーム75ベルンハルトで、バンバーはポルシェカレラカップドイツの18ラウンドのうち10ラウンドで、2勝、5回の表彰台、3回のファステストラップを記録した。彼はドライバーズチャンピオンシップで2位でシリーズを去り、シーズンの終了時に総合7位だった。バンバーはまた、ユナイテッド・スポーツカー選手権(USCC)のプチ・ル・マンで、ポルシェ・911 RSRで負傷したリヒャルト・リーツに代わり、ポルシェ・ワークスドライバーのパトリック・ロングとミカエル・クリステンセンに加わった。彼らのコア・オートスポーツが運営するポルシェ・ノースアメリカが2位となり、マニュファクチャラータイトルを獲得することとなった。
2015
シーズンに先立ち、バンバーはポルシェ・モータースポーツとワークスドライバーとして契約した。1月、デイトナ24時間レースで仲間のワークスドライバーである、ヨルグベルグ・マイスター、フレデリック・マコヴィッキィ、ミカエル・クリステンセンと共に出場。しかしNo.912 ポルシェ・911 RSRはリタイヤとなった。ポルシェLMPチームにバンバーとニック・タンディ、F1ドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグが加わり、ポルシェ・919ハイブリッドでスパ・フランコルシャン6時間レースとル・マン24時間レースに出場した。そしてル・マンでは予選3位から総合優勝を飾った。その後FIA世界耐久選手権(WEC)でアブダビ・プロトン・レーシングからポルシェ・911 RSRでLMGTE Amクラスから第4-6戦に出場した。またUSCCにポルシェ・ノースアメリカからポルシェ・911 RSRでGTLMクラスに参戦。ランキング10位となった。また11月のマカオで行われる、FIA GTワールドカップにも出場した。
2016
バンバーは、バサースト12時間でチームオーナーのスティーブン・グローブ、スコット・マクラフリンと一緒にグローブモータースポーツの2回目のクラスBで優勝を飾った。引き続き、USCCではポルシェノースアメリカで、ル・マン24時間レースではポルシェモータースポーツで911 RSRをドライブした。しかしル・マンではリタイヤ、USCCのGTLMクラスではランキング4位だった。デイトナ24時間レース、セブリング12時間レース共にクラス3位だった。
2017
2016年12月3日、バンバーはニック・タンディとアンドレ・ロッテラーとともに、ポルシェLMP1チームのメンバーとして発表された。彼は引退したマーク・ウェバーに代わり、2号車をティモ・ベルンハルトとブレンドン・ハートレイとドライブし、WEC、ル・マン24時間レースに出場。ル・マンでは序盤トラブルで約1時間のロスタイムがあったが、他のLMP1マシンもトラブルが相次ぎ、バンバーの2号車が総合優勝、自身2勝目を飾った。またWECでもLMP1ドライバーズタイトルを獲得した。
2019
USCCにポルシェGTチームからGTLMクラスにポルシェ・911 RSRで出場。ドライバー、チームタイトルを獲得した。
2022
USCCに2023年からのLMDhに向けて2台体制となった、キャデラック・レーシングを運営するチップ・ガナッシ・レーシングからキャデラック・DPi-V.RでDPiクラスに参戦。セブリング12時間で総合優勝した。
レース戦績
- * : 今シーズンの順位。(現時点)
ポルシェカップ
ポルシェ・カレラカップ・アジア
- 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ (key)。
ポルシェ・スーパーカップ
- 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ (key)。
- ‡:ゲストドライバーとして参戦したため、ポイントの獲得は認められない。
ポルシェ・カレラカップ・ドイツ
- 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
スポーツカー
ウェザーテック・スポーツカー選手権
- 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
- * : 今シーズンの順位。(現時点)
FIA 世界耐久選手権
- 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
- * : 今シーズンの順位。(現時点)
ル・マン24時間レース
デイトナ24時間レース
セブリング12時間レース
グランドツーリング
GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・耐久カップ
- 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
- * : 今シーズンの順位。(現時点)
スパ・フランコルシャン24時間レース
ニュルブルクリンク24時間レース
バサースト12時間レース
脚注
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- アール・バンバー (@earlbamber) - Instagram
- アール・バンバー - DriverDB.com


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